おっぱいのトラブル「白斑」の原因と対処・予防法

きつき助産院
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授乳が痛い!白斑(乳首の白~薄黄色のできもの)はありませんか?

授乳していて、何か乳頭の先が刺すようにツキン!ツキン!と痛むことないですか?


気づかない方もいるかもしれませんが

  • よく見ると白いニキビの様なものがある
  • 乳頭の一部分が白くなっている
  • 授乳後もおっぱいを張ったままですっきりしない
  • 乳房の一部分だけが固くなって痛い

という経験はないでしょうか?
その原因は、乳口の炎症「白斑(はくはん)」の可能性があります。

白斑ができる原因

1.乳頭への部分的な圧のかかり

授乳の際、乳頭を赤ちゃんの口にしっかりと含ませないと、含みが浅くなって乳頭の先端付近に吸引圧がかかり、皮膚の血行が悪くなったり、傷ができたり、水疱ができてしまいます

さらに、傷を受けたその部分の皮膚が固くなって張り付き、乳汁の出口(乳口)を塞いでしまいます。
そして、知らない間に授乳の度に何度もこの状況が起こり、気が付いたら痛みと乳頭が白くなってびっくりするということに。

また、乳頭がねじれたまま赤ちゃんの口に含ませてしまう「ゆがめのみ」や、横に寝た姿勢で授乳する「添い乳」もよくありません。

2.油っぽい食事や甘いものの摂り過ぎ

食事によって粘稠性の高い乳汁が乳口を塞いでしまい、ニキビの様な小さな白いできものとなって現れることも。次第に、乳口出口に詰まったものが原因でその部分が炎症を起こしてしまいます。

白斑の対処法

白い部分を爪で剥いだり、尖ったもので突いて取ろうとするのは絶対にしてはいけません
返って感染を起こし、悪化する可能性に繋がります。
自分で対処せず、助産師に必ずご相談ください。

白斑の予防法

1.正しく授乳する

予防は正しく授乳することです。正しい授乳って何でしょう??
まずは、乳頭・乳輪をしっかりマッサージして柔らかく伸びるようにし、吸引圧に耐えうる皮膚にしておくことです。
そのためにも、妊娠中からのしっかりとしたケアが大事です。(きつき助産院では、妊娠前からのケアをおすすめします)
そして、乳頭ばかりではなく乳輪部までしっかり深く含んでいることが重要です。
カサカサ乳頭にならにならないように、乳頭の皮膚への保湿忘れないようにしましょう。

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2.長時間授乳しない

産後は頻回授乳といえども、痛むまで吸わせたり、長時間吸わせ続けるのはよくありません。
はじめは徐々に慣らすために、片方5分ずつを2クールで行いますが、退院する頃には乳頭の様子を見ながら片方10分以内を2クール行う授乳をおすすめします。

3.授乳姿勢に気を付ける

授乳時の抱き方も重要です。偏った抱き方での授乳は、乳頭が一定方向に潰れ、他の乳口を潰してしまいます。
横抱き・フットボール抱き・縦抱きの習得ができたらいいですね

また、抱き方と共に高さを調節することも重要です。お母さんの体が斜めに傾いたり、肩にガチガチ力が入った授乳態勢になっていませんか?
赤ちゃんを引っ張り上げるような力んだ姿勢にならないよう、クッションなどを上手に使い、乳輪乳頭の位置と赤ちゃんの顔・口の位置が丁度合うような授乳姿勢で行いましょう。

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4.食事に気を付ける

食事はなるべく動物性脂肪の少ない和食を中心とし、調味料の使い方も注意し、砂糖の量に気をつけましょう

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産後の忙しい中で、ついつい自分への労わりを後回しにしがちです。
「こんなものかな」と思って過ごしていると、体の異常のサインを見逃す可能性もあります。

授乳に対する思いがネガティブにならないためにも、授乳のお悩みは早めにご相談ください。

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