梅雨に注意したい子どもの感染症「手足口病」

手足口病

朝晩の気候変動が和らぎ、夜寝るのも蒸し暑くなってきましたね。
いよいよ梅雨の季節です。
梅雨に入り、湿度が高くなると、心も体もどんよりと重くなり、イライラしがちです。

抱っこもおんぶも汗だくにはなりますが、四季の情緒を感じることは、子どもの成長には大切なことです。
上手に湿気対策をしつつ、水分もしっかりとって、梅雨の時期を乗り越えましょう。

きつき助産院
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警戒が必要!「手足口病」

対応が遅れれば、四肢切断や死亡にまで至るといわれている『劇症型溶連菌感染症』の爆発的増加が問題になっていますが、今年は例年より早く「手足口病」も流行しているようです。

手足口病は、本来幼児がかかりやすい病気ですが、今年は大人も感染するケースが目立っています。

感染経路は飛沫感染なので、以下の対策を徹底しましょう!

  • 部屋の換気
  • 手洗い
  • アルコール消毒
  • 集団の中ではマスク着用
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手足口病の症状と注意点

症状

手足口病の主な症状は、発熱と手・足・口の水疱性発疹です。
「エンテロノンウイルス」「コクサッキーウイルス」などのウイルスが原因で、第5類感染症に分類されます。

基本的には隔離は必要ありませんが、発熱や症状、栄養状態によっては自宅療養が必要になります。
通常生活ができる場合は、発疹の有無に関わらず、集団生活は可能です。

注意点

口腔内の水疱は破れて口内炎になることもあるので、特に乳幼児は栄養状態や水分摂取に注意が必要です。
固形物、熱い食べ物、香辛料・塩分の高い食べ物、酢などは刺激になるので控えましょう。

以前、病児保育で預けに来られた親御さんが、お子さんの昼食にカップラーメン、デザートにオレンジやキウイ、おやつにベビースターラーメンを持たせてありました。
さすがに子どもさんは食べることができませんでした…(涙)

こういう時は、薄味のそうめんやうどん、おにぎり(ツナマヨ・のりたま)・雑炊(粥はあまり好まないことが多いです)、ゼリー、すりおろしリンゴなどが食べやすいです。

与える際には、温度に注意し、「1日3食、プラスおやつ」と決めずに、細目に少しずつ与えるのがいいでしょう。特に、はじめは「食べられるものを、食べられるときに」の精神でいいと思います。

お子さんへの接し方

手や足にも発疹ができ、針で刺された様なチカチカした痛みや痒みが出ることがあります。
足の痛みがひどい場合には歩けないので、子どもは抱っこが必要となります。

子どもにとっては、不快症状はとても恐怖です。

不機嫌や夜泣き、抱っこが増えることもありますが、このような時は、ご家族で交代しながら抱っこやおんぶをして、たくさんスキンシップをして欲しいと思います。

そして、病気の症状をきちんと理解したうえで、お子さんへの対応をする必要があります。
「怖かったね」「痛かったね」「頑張ったね」など、子どもが頑張っていることに共感して、慰めたりする優しい言葉も大事です。

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回復後の注意点

どの病気にもあることですが、手足口病は回復しても、口から1~2週間ほど・排泄物から2〜4週間ほどの間はウイルスが排泄されているといわれていますので引き続き予防が必要です。

そして、全てではありませんが、回復後1〜2ヵ月後に爪が剥がれることもあります。
新しい爪が生えてきますので無理に取ったりせず整える程度にして、異常がないか観察をしていきましょう。

梅雨の時期は、手足口病以外にも様々な感染症が流行しやすくなります。
十分な予防対策を講じ、体調管理に気を配りましょう。

もし、お子さんが体調不良の場合は、早めに医療機関を受診してください。

手足口病

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